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古代の「写るんです」

十五夜、昔の人は“金属”に月を映していた ―鏡のはなし

2026年9月14日|ATK blog weekly

執筆:ATKブログ編集部|金属素材を扱う現場の視点でお届けしています

この記事の結論(先にお伝えします)

ガラスの鏡が広まる前、昔の鏡は金属そのものでできていました。多くは銅にスズを混ぜた「青銅(せいどう)」を、ピカピカに磨いて顔や景色を映したもの。ポイントは表面をなめらかに磨き上げることで、金属は磨くほどよく映るんです。

3行でわかる要点

  • 昔の鏡は金属製で、多くは銅とスズの合金「青銅」だった。
  • 金属は表面をなめらかに磨くほど、くっきり像が映る。
  • 「磨けば光る」は、金属を扱う現場では文字どおりの話。

もうすぐ十五夜、お月見の季節ですね。先日、夜道を歩いていたら大きな月が出ていて、思わず立ち止まって見入ってしまいました。みなさんは、今年のお月見の予定、もう立てましたか?

ところで、月といえば「鏡のように」なんて言い方をしますよね。今の鏡はガラスの裏に銀などを塗ったものですが、実は昔の鏡は金属そのものだったんです。

昔の鏡が“金属”だった理由

ガラスの鏡が広まるより、ずっと前のお話。多くの鏡は、銅にスズを混ぜた「青銅(せいどう)」という金属を、ピカピカになるまで磨いて顔や景色を映していました。神社のご神体として大切に祀られている鏡も、多くはこの金属製です。今では当たり前のガラスの鏡ですが、その歴史は意外と新しいんですね。

磨くほど、よく映る ―金属屋の腕の見せどころ

金属の板を鏡にするコツは、とにかく表面をなめらかに磨き上げること。凸凹があると光が乱れて、ぼんやりとしか映りません。逆に、鏡のようにツルツルに仕上げると、驚くほどくっきり像が浮かびます。私たち金属屋も、加工した鋼材の表面をどう仕上げるかはいつも気にかけるところ。「磨けば光る」という言葉は、金属を扱う現場ではまさに文字どおりなんです。

十五夜の夜、まんまるのお月さまを見上げたら、「昔の人はこれを金属の鏡に映していたのかな」なんて、ちょっと想像してみてください。いつものお月見が、少しだけ味わい深くなるかもしれません。お団子とススキの用意も、どうぞお忘れなく。

よくある質問(FAQ)

Q. 昔の鏡は何でできていたのですか?

A. 多くは金属製で、銅にスズを混ぜた「青銅」の表面を磨いたものでした。ガラスの裏に金属を塗る今の鏡が広まる、ずっと前から使われていました。

Q. 金属でどうやって物を映すのですか?

A. 表面をなめらかに磨き上げることで映ります。凸凹があると光が乱れてぼんやりしますが、ツルツルに磨くほど像がくっきりと浮かびます。

Q. 青銅とはどんな金属ですか?

A. 銅とスズを混ぜ合わせた合金です。加工しやすく磨くと美しく光るため、昔から鏡や道具、像などに広く使われてきました。