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そぉ~と動いてます

猛暑でレールが伸びる? ―夏の“金属あるある”熱膨張のはなし

2026年8月17日|ATK blog weekly

執筆:ATKブログ編集部|金属素材を扱う現場の視点でお届けしています

この記事の結論(先にお伝えします)

金属は熱を受けると伸び、冷えると縮みます。真夏の線路がわずかに伸びるのもこのため。だから鉄道のレールには、伸び縮みを逃がすための「すき間(継ぎ目)」がわざと設けられています。橋や建物にも同じ工夫があるんです。

3行でわかる要点

  • 金属は熱で伸び、冷えて縮む(これを熱膨張といいます)。
  • 真夏にレールが伸びるので、継ぎ目にわざとすき間を空けている。
  • 橋・鉄道・建物…身のまわりは熱膨張対策だらけ。

お盆も過ぎましたが、まだまだ暑い日が続きますね。先日、駅のホームで電車を待ちながら足元の線路をぼんやり眺めていたら、レールのつなぎ目にわずかなすき間があるのに気づきました。みなさんは、あのすき間が何のためにあるか、考えたことはありますか?

なぜレールにすき間があるの?

実はあれ、金属の「熱膨張(ねつぼうちょう)」対策なんです。金属は熱を受けると少しだけ伸び、冷えると縮む性質があります。真夏の炎天下では、鉄のレールも太陽に熱せられてほんのわずかに伸びます。もしすき間なくぴったりつないでしまうと、伸びる先がなくてレールが横に押し曲がってしまうことも。だからあえて継ぎ目にすき間を空けて、伸び縮みを逃がしているんですね。電車の「ガタンゴトン」という音の正体も、実はこのすき間だったりします。

身のまわりは「熱膨張対策」だらけ

この工夫、線路だけではありません。橋の両端についている櫛の歯のような金具(伸縮継手)も、夏の伸びを逃がすためのもの。真夏に橋がわずかに伸びても、あの部分がしっかり受け止めてくれます。金属を扱う私たちからすると、パイプや鋼材も温度で寸法がほんの少し変わるので、精密な加工では季節や温度も気にかけるところ。身のまわりの“すき間”をよく見ると、金属と上手につきあうための知恵が隠れているんです。

この夏、駅や橋でちょっとしたすき間を見つけたら、「あ、これ熱膨張対策かも」と思い出してみてください。いつもの通勤路が、少しだけ面白く見えてくるかもしれません。まだまだ暑いので、水分補給を忘れずに。

よくある質問(FAQ)

Q. 夏になると線路が伸びるって本当ですか?

A. はい。金属は熱を受けると伸びる「熱膨張」という性質があり、真夏の炎天下では鉄のレールもわずかに伸びます。その伸びを逃がすため、継ぎ目にすき間が設けられています。

Q. レールの継ぎ目のすき間は何のためにありますか?

A. 熱で伸び縮みするレールを逃がすためのすき間です。すき間がないと、夏に伸びたレールが横に押し曲がってしまうおそれがあります。

Q. 熱膨張の対策は線路以外にもありますか?

A. あります。橋の端にある櫛の歯状の金具(伸縮継手)や、建物のつくりにも、熱による伸び縮みを逃がす工夫が使われています。