お盆の帰省ラッシュ、道路脇の「ガードレール」って何でできてる?
2026年8月3日|ATK blog weekly
執筆:ATKブログ編集部|金属素材を扱う現場の視点でお届けしています
この記事の結論(先にお伝えします)
ガードレールの主役は鉄(鋼板)です。あの波打った形は、ぶつかった車の力をたわみながら受け止めて衝撃をやわらげ、車を道路の方向へ戻すための工夫。表面は亜鉛めっきと塗装でサビから守られ、雨風の中でも長く働き続けます。私たちが扱う鋼管とも、じつは近い仲間なんです。
3行でわかる要点
- ガードレールの本体は鉄(鋼板)でできている。
- 波打った形は、たわんで衝撃を吸収し車を車線に戻すための設計。
- 表面は亜鉛めっき+塗装でサビを防ぎ、長持ちする。
お盆の帰省ラッシュ、高速道路の渋滞でぼんやり車窓を眺めていたら、延々と続くガードレールが目に入りました。みなさんは、あの道路脇の“銀色の帯”が何でできているか、考えたことはありますか?
なぜ「波打った形」なの?
ガードレールのあの波打った断面、じつは見た目のためではありません。平らな板よりも波形のほうが、同じ厚みでもぐっと丈夫(曲がりにくく)になります。そのうえで、車がぶつかった瞬間には適度にたわんで力を受け止め、衝撃をやわらげながら車を道路の方向へ戻す――そんな役割を担っています。硬すぎず、柔らかすぎず。この“ほどよい粘り”が、鉄という素材の得意技なんです。
銀色や白の正体は「サビ対策」
もうひとつの主役が、表面のサビ対策です。ガードレールの本体には鉄の板(鋼板)が使われますが、そのままでは雨風でサビてしまいます。そこで、溶かした亜鉛の中にくぐらせる「溶融亜鉛めっき」でコーティングし、さらに塗装を重ねているものが一般的。あの銀色や白っぽい色は、鉄を守るよろいの色でもあるわけです。私たちが扱う鋼管も、用途によってめっきや塗装でサビから守るので、「おぉ、仲間だ」とつい親近感がわいてしまいます。
今年のお盆、もし渋滞にはまってしまったら、ガードレールをちょっと眺めてみてください。あの一枚一枚が、鉄のねばりとサビ対策の工夫のかたまり。退屈な渋滞が、少しだけ面白く見えてくるかもしれません。安全運転で、よいお盆を。
よくある質問(FAQ)
Q. ガードレールは何でできていますか?
A. 本体(ビーム)は主に鉄の板(鋼板)でできています。一般構造用の鋼材や、溶融亜鉛めっき鋼板が使われます。
Q. なぜ波打った形をしているのですか?
A. 波形にすると同じ厚みでも丈夫になり、車がぶつかったときに適度にたわんで衝撃を吸収し、車を道路の方向へ戻す働きがあるためです。
Q. あの銀色や白い色は塗装ですか?
A. 表面を亜鉛めっきでコーティングし、その上に塗装をしているものが一般的です。めっきと塗装が鉄をサビから守ります。
