あたりまえ

「日本の常識は世界の非常識」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
まあ、日本とまではいかなくても、自分では「あたりまえ」と思っていることが、人と
違っていたりすることはよくあると思います。

仕事をする上でよくあるのが、単位の取扱いなんですね。
たとえば、日常的なモノのサイズを表示する時には通常「ミリメートル」という単位で
表すのですが、業務的な事に関わったことのない人にとっては、「センチメートル」が
あたりまえだったりします。

メールやファックスで仕事のやり取りをするときに、きちんと単位まで表示されて
いるときはいいのですが、たまに単位を省略してあったりすると、つい自分の「あたり
まえ」で判断してしまいがちです。
また、パイプを曲げるときの角度の表示で勘違いしやすいのが、鋭角なのか鈍角なの
かということなんですね。

パイプは真っ直ぐの状態から曲げていくので、業界での「あたりまえ」は真っ直ぐ
の時が「0度」(分度器の目盛では180度になります)、そうして曲げていって、Uの字
(ヘアピン)曲げの状態になったものを180度に曲がった、といいます。

90度の曲げ角度なら間違いはないのですが、30度とか120度と言われたときに、
先方がイメージしている角度が鋭角なのか、鈍角なのかをきちんと確認しないと、とん
でもないことになってしまいます。

もちろん、分かりにくい時には確認をするのですが、それでも忙しかったりするとつい、
自分の「あたりまえ」で思い込んでしまったりする事があるので、注意が必要です。

仕事に限らず、日常的な事でも落ち着いて確認することが大事ですよね。
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