自転車のチェーンと「サビ」の話
2026年5月25日|ATK blog weekly
先日、久しぶりに引っぱり出した自転車のチェーンが、うっすら茶色くなっていてギョッとしました。
最後に乗ったのはたしか連休中だったので、それから3週間ほど。雨に濡らした覚えもないのに、なんでこんなことに…と思ってよく見たら、夜露と湿気だけでも金属はちゃんと「反応」しているんですね。
そろそろ梅雨入りの声も聞こえてきました。気象庁の予報を眺めていると、関東甲信も来週あたりは怪しい雰囲気。湿気と気温が上がるこの時期は、実は鉄にとって一年で一番つらいシーズンなんです。
サビは「鉄が元に戻ろうとしている姿」
よく「サビは鉄の天敵」と言われますが、もう少し正確に言うと、サビは“鉄が空気中の酸素と水とくっついて、元の鉱物に戻ろうとしている状態”。つまり放っておくと、鉄はもともと地中にあった「鉄鉱石」に戻りたがるわけです。なんだか健気というか、ちょっと切ない話だなあといつも思います。
対策はシンプルで、要は「水分を残さない」「空気と触れさせない」。チェーンなら拭いて油を一滴さすだけでも全然違いますし、家のなかでも、濡れたフライパンを置きっぱなしにしない、というだけでずいぶん長持ちします。湿気とりを玄関や物置に置くのも、地味に効きます。
ちなみに「ステンレス」は…
いわゆるステンレスは鉄にクロムを混ぜることで、表面にごく薄い保護膜を作っています。サビにくいのではなく、“サビが内側に進みにくい”素材、と言ったほうが近いかもしれません。
今週末は晴れ予報のところも多いようなので、雨が本格化する前にちょっとだけ金属まわりのケアをしてあげると、夏が来たころに「やっておいてよかった」と思えるはず。次回はそんな夏にちなんで、扇風機の「あの羽根」の話でも書こうかな…。
