TOP » 技術屋ブログ » ステンレスのヒミツ

ステンレスのヒミツ

梅雨の季節、なぜステンレスはサビにくいの?

2026年6月1日|ATK blog weekly

執筆:ATKブログ編集部|金属素材を扱う現場の視点でお届けしています

この記事の結論(先にお伝えします)

ステンレスがサビにくいのは、「クロム」という金属が表面に透明な保護膜(不動態被膜)をつくり、酸素や水分をブロックしてくれるからです。ただし汚れや塩分を放置すると膜が傷つくため、梅雨どきはサッと拭いて乾かすのが長持ちのコツです。

3行でわかる要点

  • ステンレスは「ステン(サビ)+レス(ない)」=サビにくい鋼という意味。
  • クロムがつくる透明な膜が“見えないレインコート”の役割を果たす。
  • 絶対にサビないわけではなく、拭いて乾かすひと手間が大切。

6月に入って、そろそろ空がどんよりしてくる季節になりましたね。先日、自転車を出そうとしたら、しばらく乗っていなかったチェーンがうっすら赤茶色に。「あ、サビてる…」とちょっとがっかりしました。みなさんのお宅でも、梅雨どきって金属モノのサビが気になりませんか?

ところで、同じ金属でも「サビにくいもの」と「サビやすいもの」があるのをご存じでしょうか。台所のシンクや水筒に使われている「ステンレス」は、その名のとおり「ステン(サビ)+レス(ない)」、つまり“サビにくい鋼”という意味なんです。

ステンレスがサビにくい理由

鉄って実は、空気中の酸素や水分とくっつくと、表面がじわじわ変化してサビになります。ところがステンレスには「クロム」という金属が混ぜてあって、これが表面にとても薄い透明な膜をつくってくれます。この膜が、酸素や水をブロックする“見えないレインコート”のような役割を果たしているんですね。だから雨の多い梅雨でも、ステンレスのシンクや水筒は元気でいてくれるわけです。

梅雨どきのお手入れのコツ

とはいえ、ステンレスも「絶対サビない」わけではありません。塩分や汚れがついたまま放っておくと、あの透明な膜が傷ついてサビが出ることもあります。だから梅雨どきは、水筒やシンクをサッと拭いて乾かしてあげるのがいちばんのお手入れ。ほんのひと手間で、長くきれいに使えますよ。

ジメジメした季節こそ、身のまわりの金属たちにちょっと気をかけてみると、なんだか愛着がわいてきます。さて、わが家はまず、あのサビた自転車のチェーンをなんとかしないと…。

よくある質問(FAQ)

Q. ステンレスはなぜサビにくいのですか?

A. ステンレスに含まれるクロムが表面に透明な保護膜(不動態被膜)をつくり、酸素や水分をブロックするためサビにくくなっています。

Q. ステンレスも絶対にサビないのですか?

A. いいえ。塩分や汚れを長く放置すると保護膜が傷つき、サビが出ることがあります。拭いて乾かすお手入れが大切です。

Q. 梅雨どきの金属製品のお手入れ方法は?

A. 水分や汚れをこまめに拭き取り、乾いた状態で保管するのが基本です。これだけでサビの発生をぐっと抑えられます。