主観と客観

今日から新社会人を始める方もいらっしゃると思いますし、本日を機に転職をして新しい職場に立つ方もいらっしゃると思います。まずは、新しい旅立ちおめでとうございます。厳しい時代の中で苦労する事も多いと思いますが、頑張って下さい。

以前、息子が中学生だった頃に「なぜ、使いもしない教科の勉強をする必要があるのか?」と聞いてきたことがあります。それを聞いて私は「別にしたくなけりゃ、しなくてもいいんじゃない?」と答えました。その上で、こんな質問を投げかけました。

私:何人かでチームを作って敵と戦うゲームする時あるじゃん?その時、チームに加えたいと思うのは、強い人と弱い人どっち?

息子:当然、強い人。

私:じゃあ、もし選べるメンバーが残念ながら弱い人ばっかりだったとして、その中でも成長するために努力している人と何もしない人だったら、どっちを選ぶ?

息子:もちろん、努力している人。

私:じゃあ、もし選べるメンバーが弱いくせに全く努力しない人ばっかりだったとして、その中でも自分と似たようなスキルや知識を持っている人と全く違うスキルや知識を持っている人のどっちを選ぶ?

息子:全く違うスキルや知識の人かなぁ…。

私:その上で、将来働き始めた時に自分は選ばれる人間だと思う?

息子:どうやろ…ヤバいかも。

私:やらない選択って、余程なにかに自信がある人か全く周りが見えていない人にしかできない選択だから、自分がどっちの立場に立ってそれを判断しようとしているのかは、よく考えた方がいいよ。その上で自分に必要が無いと思って「やらない」のであれば、それでいいんじゃない?

社会に出た時に自分が「選ぶ立場」で物事を考えがちなのですが、実際には誰かから「選ばれれる立場」である事を自覚しておくことは大事なことだと思います。それに対して卑屈になる必要はなくて、「選ばれる理由」もしくは「選ばれない理由」を自分が知っておけばいいだけの話です。

頑張っても報われない時があるかも知れませんが、そんな時は頑張る目的を見直すと道が開けるかも知れませんよ。

新しい旅立ちを楽しんでください!

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