念じてカーテンを開閉する

「念じてカーテン開閉」
最近のニュースで驚いたのはこれです。テレビのニュースでも取り上げられて
いましたが、ATRという日本の研究機関や島津製作所、慶応義塾大学などが
共同で研究しているらしいのですが、今回「頭部に脳波と脳血流を計測する
機器を装着して、右手や左手の動きをイメージすると、車いすに付けた計測
機器がデータをデータベースに送信、解析され、目的地に移動したり、テレビ
やエアコンの操作やカーテンの開閉ができる」という実験が公開されていました。
今後は更に精度や速度を上げて、要介護者や介護する人の生活の質を上げ
ることが期待されているとのこと。高齢化が加速する日本にとっても、非常に
意味のある研究ではないかと思います。
私は子供の頃、未来の社会のことが書かれたマンガやSF小説をよく読みました
が、そこに登場したモノの中には既に現実化されたものも多くなってきました。
携帯電話やテレビ電話、人と会話するロボット、無人で走るバス、生体認証の
セキュリティシステムなど、私が子供のころには遠い未来のお話のように感じた
ものが続々と実用化されてきました。また声に出して命令したことを行う機械は
出来るだろうなあとは思っていましたが、まさか「考えただけで」モノを動かせる
ようになるとは思っていませんでした。昔読んだマンガや小説でもそんなモノは
登場したかどうか・・・。
あのガンダムにも「考えただけで動く兵器」は登場しますが、これは遠い未来の
進化した人間だけが操れる兵器として登場します。科学の進歩によって一般の
人が「考えただけで」モノを動かせるようになる、というマンガやSF小説はやはり
覚えていないですね。
恐らく昔は脳波とかの脳に関する研究が進んでいなかったので、「念じてカーテン
を開閉する」ことは超能力なんかの世界のことと、マンガ家やSF作家にも思われて
いたのではないでしょうか。
脳の働きに関してはまだまだ解明されていないことが多いらしいので、今後も
この分野では今では想像もできないようなモノが開発されるような気がします。
(知らなかったのですが、ネットで検索すると、脳波で動くオモチャなんかも結構
販売されているのですね。一度買ってみようかしら・・・)

M.Kato