突然ですが、私の担当業務は営業です。
ご経験ある方は理解頂けると思いますが、有名なCMで551蓬莱の「ある時~」、「無い時~」と同じように、結果によって明暗がはっきりしている業務です。
もちろん、メンタルによって差はありますが、大体皆さん色んな所で明暗を経験されているのではないでしょうか?
また営業に限らず色々な職務で、「やる気になるには?」という事を考え、先日とあるモチベーション管理についての本を読んで学んでみました。
すべての人に共通という訳では無いと思いますが、割とシンプルで腑に落ちる内容だったのでブログってみようと思います。
色々な説があるようですが、分かりやすかった2つの説をご紹介します。
まず、一つ
職務上、大きく2つに分かれる欲求。「衛生要因と動機付け要因」
第一要因
・会社の経営方針
・作業条件
・同僚との関係
・上司、部下との関係
・給与
・個人生活
・身分保障
第二要因
・達成
・承認
・責任
・昇進
・成長
これはハーズバーグの2要因説と呼ばれており、低次と高次に欲求のカテゴリーを分けた物です。
第一要因は(これは衛星要因と呼ばれる)簡単に言えば、「無いとつらい」という物です。
これらは外発的要因で、無ければ不満だが、たとえあったとしても欲求が満たされるには至らないという物です。
第二要因は(これは動機づけ要因と呼ばれる)「無くても特に不満は無いが、経験すると更に強い満足を得る欲求。」という物です。
これらは内発的要因で、自ら仕事を成し遂げたり、自身が認められて評価を受けたり、仕事する事自体に満足できるといった「高次の欲求」という物です。
もう一つが、X理論とY理論
これはマクレガーと言う学者の理論で、2つのタイプがあると提唱しています。
X理論(伝統的な人間観)
人間観・・・人は生来、仕事が嫌い
管理方式・・・命令と統制による管理
動機付けの方法・・・アメ(賃金)とムチ(処罰)で働かせる
Y理論(新しい人間観)
人間観・・・人間は条件次第で、進んで仕事に身を委ねる。
管理方式・・・組織目標と個人目標の統合
動機付け方法・・・目標による管理で、自己実現欲求の充足をはかる。
X理論は、命令と統制により管理が行われ、担当者は割り当てられた職務を上司のもとで実行し、評価を受けるだけのもの。
Y理論は、担当者の意思、判断、創造性に基づいて自立的目標を設定し、職務を遂行するので、実現欲求を充足出来る。
と、まあこんな硬い二つの理論です。
みなさん色々批評はあると思いますが、明らかにこの二つの説は前者より後者が高次元な内容です。
ただ、別の説で書かれていた内容で、あまり目標が高すぎると達成に困難さが増し、動機づけが薄れてしまうので、ある程度予想が出来て成果が上がりそうな事なら、動機づけがやり易い様です。
ですから、小さな目標から徐々に高い目標に移行しつつ、「自分が満たされる欲求」が何かを見つけ出すことで、モチベーションの維持が可能かと考えられます。
といっても個人の動機づけ(思い)だけで維持するのは大変困難なので、組織自体が同じ目標を持って、更にコミットメントの強いメンバーを増やせば、高いモチベーションが維持できるという事です。
すごく簡単に言えば、「みんなでやれば達成出来る!」といったところでしょうか。
物事を自分一人でやろうと思っても中々出来ませんが、みんなでやればテンションが上がってくるもんです。
ただ人から言われてやるのではモチベーションが上がりません。
昔、親から「言われる前にやりなさい!」とよく叱責された事を思い出します。
あながちこの文句は理にかなっているのかもしれませんね。
最後に、
内発的に動機づけされるには、自らの有能さと自己決定が最も重要な条件となる。
自らの有能さを誇示でき、自己決定が出来るような選択肢が多くあるところでは、勝手に内発的動機づけがされるのである。
これ、デシの理論って言うそうです。。
こんな、高次元なモチベーションになれるのはいつの日でしょうか・・・(笑)
M.omuro