ここ数回のブログをAIに作成してもらいましたが、いかがでしたか?
今回、AIに作成してもらうにあたり、自分の過去の論文やブログを事前にAIに読み込ませてから、時事ネタを元にブログを作成してもらいました。なので、特に指示をしなくても鉄鋼業界や経営に近い話になっています。
そして、今回の作業でわかったこと。
・AIは忖度する。
・AIは大衆に流される。
・AIは素直である。
ちなみにテーマを与えると1000文字程度のブログであれば、数秒で作成します。そして、その内容は一見、真面です。最初に書いてもらった「生成AI時代に問われる「人の価値」」というブログは全く手を加えていませんが、特に違和感なく読めたと思います。
次に書いてもらった「出生数70万人割れと「鉄鋼業界の地殻変動」」では、出生数の変化が「問屋」の生き残り戦略にどう影響するのかを考えてもらいましたが、当初は全く違う意見でした。当初のAIの意見は「これからの問屋は細分化する市場に合わせて在庫の品種を増やして、どんな注文にも対応できるようになるべき」という意見でした。そこで、経営の視点から見ると資金繰りが厳しくなる可能性がある点を指摘すると今回の内容に修正されました。結果、少しまとまりが欠ける文章になってしまいました。
そして、最後の「意味を与える力」。ここでのAIの特徴は、AIの修正能力です。最初に書いてもらったブログと比べていただければわかりやすいのですが、人間とAIの役割が変わっています。当初は、「AIは人間の補完的な存在」となっていますが、このブログでは「メインはAI。人間はその行動に対する意味付けを行うだけ。」となっています。実は、当初はAIは決められたことを実行することは得意であるが、それを決めるのは人間の役割という立ち位置でした。しかし、現実では何もかも一つ一つ人間が決定していません。むしろ、大枠の方針が決まれば、自ずとその下の行動は決定されるため、そこもAIが関与できます。その点をAIに指摘すると過去の会話を加味して別の回答を用意してきました。そして、AIが導き題した人間の重要な役割が「意味付け」です。これを人間が決めてしまえば、その方針に従ってAIが最適化した行動を決定して実行していけるという結論に至りました。
今回の実験を通してわかったこと。
・現在、企業に勤めるホワイトカラーの20~30%をAIに置き換えることができる。
・もしくは、現在働いている人達の労働効率を約50%以上向上することができる。
企業内の報告書やクレーム等の対策書、プレゼン資料などの作成は、ほぼ全てAIで対応できます。その他にもパターン化された処理(受発注処理や在庫管理、納品書や請求書の発行など)も全てAIで対応できます。また、弁護士や経営コンサルなどの代理も可能です。一つだけ注意しなければならないのは、AIも間違えるということです。なので、ファクトチェックする機能が必ず必要になります。
企業がどちらを選ぶかは企業次第ですが、少なくともAIの能力をベースに組織を構築した企業に旧来の企業は全く勝てないでしょう。なぜなら、かかるコストが全く違うからです。特にあらゆるフォーマットが整っている大企業組織においては、それが顕著に表れると思います。
そして、そこに至る過程で問われるのが経営者のITリテラシーです。あと数年もすれば、経営者が「AIのことは苦手だからサッパリわからない」と語ることが経営リスクになるかもしれません。
もう時代の分岐点を通り過ぎてしまっている事に気が付いていますか?