S45C溶接

今週あたりから梅雨ですか?ってかんじの気候ですね。
もうずいぶん熱くなってきました。そろそろ熱中症の話題が出てくる季節ですね。
この季節になると蛍の見ごろです。きれいな川のほとりでよく見られますが
大阪市内ではなかなかお目にかかれません。
ですので毎年能勢のほうに見に行きます。
6/9の情報ではもうたくさん出ているということでしたので
今週末あたり天気がよければ早速と考えています。
今年も蛍に出会えるといいのですが・・・。
  
 

さて、最近の仕事内容でS45Cという鋼の素材を熔接するというチャンスに恵まれました。
もちろん未知の世界です。以前鋳物の熔接をする機会がありましたがその時同様いろいろ
調べてみました。
 

まず熔接は行いにくく、割れが生じやすい。
なお強度を確保するためには溶接ワイヤーの選定も必要。
余熱や後熱の必要もあり
色々手間のかかることがわかりました。
データ上では余熱温度や時間などが表示されていましたが実際は
どの程度まで行うのかわからず、一度経験者の方を訪ねてみることにしました。

今回色々ご指導してくださった方は非常に知識が豊富で熱の入れるタイミングや
溶接の手ほどきまでしていただきました。(大変勉強になりました)

早速会社に戻り余熱の準備。もちろん初めてなので慎重に教えてもらったとおり実施。
ワイヤーも普段より強度の確保できるワイヤーに変更。余熱実施後溶接開始。
普段の溶接とは音が違うので不安に思いましたが仕上がりのビードはなかなかの出来なので一安心。
溶接後ビード付近が急にさめないよう熱を加え、スラグを取って完成。
普段の溶接よりスラグも多く、スラグ除去後はピカッと綺麗になっていました。
普段の素材と成分が違うためですが、ホッとした安心からか余計きれいに見えたのかもしれません。

これまでもそうですが、今回も新しい経験をさせていただきとても感謝しております。
これからも皆様のご期待にそえる様ATK一同精進してまいりますので宜しくお願い致します。

t.urachi