一昔前の若者と言えば、「就職したけど、やりたい事と違う!」という言葉をよく聞きました。
その当時は、理想ばかり追いかけて現実とマッチしない環境に苦しんでいる若者が多かった気がします。
ある種、自分もその中の一人で、若かりし頃は様々な葛藤の中、もがき苦しんだ記憶があります。
最近の若い人達からは、こんな言葉をよく聞きます。
「やりたい事がわからない・・・」
特に就職前の学生や就職したての若手からよく聞く言葉です。
「周りと同質」を求める教育と「周りとの違い」を求める企業とのギャップの間で、何を表現していけばいいのかわからなくなってしまっているのかも知れません。
先の見えない経済環境の影響も大きいと思いますが・・・。
昨日(3/11)は、東日本大震災が起こって、ちょうど1年の日でした。
被災者の方々は復興が思うように進まない中で、様々な苦難と戦いながら毎日を過ごされていると思います。
そんな中、テレビで被災者の若者達へのインタビューを見ていて、前向きな発言が多いことに感心しました。
明確な夢を持っている人。
近い将来の目標を持っている人。
周りの人への思いやりや感謝の言葉など・・・、逆に元気付けられる思いでテレビを見ていました。
そこでふと・・・「彼達(彼女達)には言い訳がない」と思いました。
明日生きているかどうかわからない状況を体験した彼達にとって、何らかの言い訳を用意して惰性で生きる人生を選択する事は逆に難しくなったのかも知れません。
もしかしたらテレビで見たのは選ばれた人達なのかも知れませんが、厳しい環境の中、生きていこうとする彼らの姿には人間の力強さを感じました。
まだまだ失った物の大きさに失望している人もたくさんいると思いますが、近い将来、東北の地から立派な人がたくさん出てくるのでは・・・と思わせる復興の地の若者達の言葉。
「環境は自分で造るもの」
久しぶりに若かりし頃に言われた言葉を思い出しました。
k.yamatani