今の世の中は、いろんな情報が溢れていて調べる事に事欠かない。
むしろ知りたくない事まで情報として目や耳に入ってくる。
ただ、入ってくる情報の劣化が気になることが多い。
まぁ、冷静に考えれば一つの情報に対して様々な奥行きがあるのが当然であり、
いちいち全てを伝えてては時間がいくらあっても足りないのは理解できる。
ただ、いろんな人をたどって自分の目や耳に入る情報は、
それをたどった過程だけ、情報の劣化(単純化?)を繰り返す事になっていると思う。
例えば、食糧問題。
一般的に日本の食料自給率は40%程度と言われているけど、「本当?」と思った事はないでしょうか?
スーパーに並んでいるお米や野菜の半分以上が外国産?
おそらく、そんなスーパーは滅多にないと思います。
では、なぜ現実と情報の乖離が起こっているのでしょうか?
それは、食料自給率を「カロリーベース」で試算しているところにあるそうです。
この試算を簡単に言うと、加工品や捨てられている物も全て含んだ場合の試算だとか・・・。
要するに、結論だけが一人歩きして対象としない現実との乖離を生み出しているようです。
実際に目にする光景と目や耳に入ってくる情報が食い違うことは、ここ最近は多々ある気がします。
以前、中曽根元総理の著書で「目視力」と言う言葉が使われた事がありますが、
今の時代は、まさにこの力が試される環境ではないでしょうか?
普段の仕事においても「図面と現物」や「伝票と物の動き」の食い違いが発生することがあります。
情報に流されず、常に自分の感覚を研ぎ澄ますことがミスやクレームを事前に防ぐことにつながると思って、日々パイプの加工に励んでいこうと思います。 by keyz