行動制限が解除され、あちこちの観光地に人が流れ込んだ盆休み。
皆さんはいかがお過ごしでしたか?
私は田舎への帰省も検討しましたが、なんとなく後ろめたい気持ちで帰省するのもどうかと思い、クーラーで涼みながら穏やかな連休を過ごす予定でした。
が…家族がそれを許してくれず、太陽が燦燦と照っている中でいざ出陣。
目的地は京都。
お盆を迎えた京都のお寺巡りをしてきました。
いくつか訪問した中で印象深かったのが建仁寺。
ここへの訪問は3度目ですが、いつ来ても心が満たされるお寺です。
北門から入り受付を済ませて本坊に入るとまず待ち受けるのは、俵屋宗達によって描かれた風神雷神図(複製)。
ひと昔前にはテレビCMにもよく登場していたので知名度も高く、多くの人だかりが出来ていました。
本坊を出て次に向かったのが方丈と呼ばれる建物。
海北友松が描いた襖絵が緊張感のある空気をつくり出す部屋の前には枯山水の庭園がひろがり、人々の心を落ち着かせてくれています。
そこから少し離れた法堂には圧巻の世界が…。
ここへ入る前、子供達には合図をするまで下を向いているように念を押し、仏様の正面に立つと同時に合図をして上を見た瞬間、天井の双龍図に圧倒されて後ろ向きに倒れそうになっていました。(笑)
心の揺さぶりが激しい寺院ですが、全体的にはゆったりとした空気が流れており、気が付けばなんとなく涼しい気分に浸っていました。
視界に飛び込む情報がやたらと騒がしい昨今、モノクロの世界がひろがる禅寺の魅力を堪能してみるのはいかがでしょうか?
k.yamatani