まだやってんの?

前回(2021、5月)ブログのGW自由課題で制御盤を作製しました。
「動くかどうか知らんけど(笑)」で終わったのですが
案の定、想定通りには動きませんでした。
まあ、ここまでは想定の範囲内という事でここから原因究明の長旅が始まりました。

つなぎ方を間違っているのか?回路図が間違っているのか?
結局わからないのでとりあえずつなぎ方から検証しようと最初から組み直したのですがやはり「うごかん」・・・

という事は回路図がおかしい可能性が高い。
回路図を非常にシンプルな物に書き換えてTRY。
何とか動き出しました。
ただし一部を除いては・・・。

今回製作している機械は自動で動く切断機ですが調整する際に手動で動くことが不可欠になります。
しかーし、手動での操作が全く動かない(汗)ピクリともしない。

しばらく途方にくれ別の機械の回路図と見比べているとちょっとした違いに気が付いた。
「これか??」「これが必要なのか??」ってな感じで半信半疑でしたがやるしかない。

3度目の「最初からの組立」に取りかかりました。(季節は秋も終わろうとしてました。)
「いつまでやってんねん」と突っ込まれそうですが
そこからコツコツと組立、細かい変更をして12/29無事想定通りの動きをしてくれました。
やれやれです。

講習で制御の話を聞いたり、本を読んだりして理解しているようでしたがやってみると
全く思い通りにいかず、
知っている事と出来る事は違うというのを痛感する課題でした。

ちなみに機械はというと完成までもう少し。
ただいま安全カバーを製作中。後は電磁弁つけてエアークランプつけてスイッチつけて・・・・・・・まだまだ長旅は終わらないのでした。

t.urachi

思いを形に! No.2

先日、奈良の黒滝村へキャンプへ行ってきました。

連休ともなるとキャンプ場にもたくさんの家族連れが集まっておりました。

サイトは区画されていて多くの場所に消毒液が設置され安心感のあるキャンプ場でした。

4月に緊急事態宣言が発令されて自粛ムードが続いておりましたが、明るい兆しを感じる光景でした。

当社ではキャンプ用品も含めパイプを使用した製作のお問い合わせをたくさんのいただいております。

ご自分の趣味や誰かへのギフト、ものづくりにはいろんな思いがこめられています。

今回はステンレスパイプを使用して船の手すりの製作をご依頼いただきました。

スケッチを頂戴して角度や分割位置などを打ち合わせさせていただき図面化して製作いたしました。

ジョイント方法などをご提案させていただきコンパクトな納まりの良い製品となりました。

ジョイント部

船体への取り付け後のお写真をいただきました。(※)

スムーズに取り付けがができて本当に良かったです。(ホッ)

うれしいご報告、本当にありがとうございました。

手すりは転落防止のために取り付けますが、安全に楽しく遊ぶという思いがこもってて素敵ですね。

製作風景は後日、ドットジェイのInstagramFacebookにてアップいたしますので、御覧いただけると嬉しいです。

思いのこもったモノづくりへのお問い合わせをお待ちしております!!

t.urachi

※写真はお客様の許可をいただき掲載しております。

最良の締め具合

今晩は。
やっと猛暑が過ぎ、過ごしやすい気候になってきましたね。
これから寒くなるとまた風邪やコロナや大変な事態になりそうなので、皆さんお気を付けください。
まだまだコロナ禍で上手く付き合っていかないといけなそうですね。


最近では、外削・内削・ねじ切り加工などいろいろと挑戦してます。
いつものことですが『ものつくり』というのは、良きものを探し続けることかなと思います。奥が深い。お客様に喜んでもらえるよう、日々精進です。


日本に限らず、ものつくりを支えているものは、(例えてみますと)1本の小さいねじです。

小型自動車1台だと3000点、大型ジェット機だと300万点のねじ部品が使われるそうです。
通常、これらに使われるネジは締まっていないといけません。しかしながら、メンテナンスや修理などで、緩(ゆる)められることも重要な機能だそうです。

日本のメーカーは、相反するものを調和するものを高品質で実現しています。(^^)/
もし車やジェット機のネジが一部分が緩んだりすると、次々と緩み危険ですよね。
緩すぎず、締めすぎず、最良の締め具合をチェックするわけです。


職場でも気を緩めると事故に繋がったり、逆に気を締めすぎて、無理をして体を壊したりする心配もありますよね。

人に対しても、言葉足らずや言いすぎたりしてギクシャクしたりと言う経験ありますよね。

今はコロナ禍で大変ですが、プライベートも仕事も、緊張と緩和のタイミングを
探り探り上手に付き合わないといけないなぁ…と思います。

笑いは緊張の緩和で生じると聞いたことがあります。
少しでも早く、みんなで笑顔になれるよう願ってます。

N.yamaguchi

Digital Native Generation

新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威を振るっている中、人々の環境が大きく変わろうとしています。

様々な移動制限が出る中、在宅勤務や在宅学習が一気に浸透しているのが、そのキッカケの一つです。産業革命以降、人間は移動する速さを短縮する事ばかりを考えてきましたが、移動そのものをやめることに真剣に向き合うのは初めてではないでしょうか?

そして、いつのまにか当たり前になったネット空間を利用して、身体の移動なしで時間と空間を複数の人と共有しています。今まで長時間の通勤時間を要していた人達にとって、今回の在宅勤務環境の整備は、今後の働き方を考え直すキッカケになるかも知れません。

また、在宅学習の環境の整備も子供達の思考に変化を及ぼすかも知れません。通常、教室の中で授業を受ける際、生徒達は周りの人達と自由に会話していると「静かにしろ!!」と怒られます。ところが在宅学習では違います。今の子供達は何の苦も無く複数のネット環境を使いこなします。子供がテレビゲームをする際に複数の人達とスマートフォンで同時通話をしながら遊んでいる姿を見たことはないでしょうか?それと同じように在宅学習では先生が映っている画面の横で友人達とSNSで会話をしたり、ネットから情報を得ている姿を容易に創造できます。

これは悪い事ばかりではなくて、無意識の内にマルチタスクのトレーニングをしているようなものだと思います。なぜなら、状況に応じて必要な情報を複数のネットワークから収集する能力を自然に身に付けていく可能性が高いからです。残念ながら、学生時代にスマートフォンが普及していなかった現在の30代以上の人達は、このようなトレーニングを受けていません。そのため、そのようなトレーニング受けた世代と受けていない世代とでは情報処理能力に圧倒的な差が生まれて、時間の使い方に大きな差が発生してくるのではないでしょうか?

という事で、現在、主に情報を扱う仕事をしているホワイトカラーの人達が行き場を見失う時代が来るのは時間の問題でしょう。昨今は、「いずれAIに職を奪われる」と言われることが多かったのですが、今回の件をキッカケにAIよりも先にAIを使いこなすデジタルネイティブ世代に職を奪われる方が早くなったと思います。

その上で昔からのやり方を崇拝して新世代に押し付けるのか?それとも彼らのやり方を尊重して会社の仕組みを創り変えていくのか?によって、企業の成長が大きく分かれるのではないでしょうか?

その答えが出るまで、あと数年。

新しい世代が今の社会にどんな変革をもたらすのか楽しみです。

k.yamatani

選手First

新型コロナウィルスによる肺炎が猛威を振るっております。
マスクの準備はできていますか?
かなり品薄状態になっているようです。
近所の薬局でも並べている店員さんの横からお客様が買っていくようで 大忙しのようです。
接客業の中にはマスクをしての接客は失礼にあたるというような内容を目にしましたが、 時と場合によりますよね。
感染が広がる原因になる危険性を考えればお客様もご理解くださるのでは?
迅速かつ適切な判断を期待したいですね。
感染には十分ご注意ください。
早いものでもう2月になりますが年始の駅伝で話題になりました厚底シューズ。
区間賞や新記録を出したほとんどがナイキの厚底シューズ。
選手のがんばりはもちろんの事ながら物つくりの技術が記録を作ったといっても過言ではないでしょう。
物つくり冥利に尽きますね。
そんな中、水を差すような厚底シューズ規制がささやかれました。
疑問に感じた方もいらっしゃったのではないでしょうか?
選手の努力と技術の進歩における記録だというのに。
新記録が多数でたら規制がかかるのか?
シューズじゃなくて仮に同じ手袋を使用してたら規制はかかるのか?
ほかのメーカーも記録がでてたら規制がかからないのか?
なんて事を考えてたら1月31日に世界陸連が規制内容が発表されました。
厚底は40mmまで内蔵プレートは1枚までOKだそうです。
これで各メーカーも選手も一安心ですね。
素晴らしい記録が生まれるのを楽しみにしています。
t.urachi

地味なコア・コンピタンス

株式会社エーティーケーでは定期的に工場のレイアウト変更が行われます。

その一番の目的は「交通整理」。

弊社の場合、いわゆる「ひもつき」と呼ばれる仕事の割合が10%程度の為、残りの90%の受注構成によって物の流れが大きく変化します。

また、販売先や受注内容は年々変化し続けているので、4~5年で売上比率の上位10社のうち約30%が入替わります。

その副作用として起こるのが、工場内物流の混乱です。

なぜなら、受注内容の変化がもたらす加工内容の変化は物の流れを大きく変えるので、機械の配置によっては仕掛品が右往左往してしまうのです。

結果、作業効率が著しく悪化し、仕掛かり品の把握も難しくなってしまいます。

そのため作業ロスを減らすために交通整理によって物の流れを明確にする必要が出てくるのです。

上:一カ所に集められた工作機械たち

そして今回のレイアウト変更のもう一つのポイントは、母材在庫置場の縮小とそれによって生じる空きスペースへの設備投資です。

こちらは経営方針と連動しています。

弊社は材料問屋としてスタートした企業ですが、近年は複合的な加工を施したモジュール部品の提供が主流になって来ました。また、ここ十数年の国内における鋼材流通量の減少は、大量の母材在庫を保持することの意味を問いかけていました。

そこで経営資源と提供価値の再考をした結果、母材在庫を30%縮小すると共に全社的な作業効率の改善を本年度(10月~)の課題とすることにしました。

それに加えて2020年から従業員の休暇を10%以上増やします。これは法改正に対応したものですが、敢えて、それ以上の休暇取得を目指す事にしました。

その上で前年度同等の営業利益を確保することを目標としています。(弊社では経営方針に基づいた予算設定を行うので、安易な増収増益目標は設定せず、方針に沿った数値目標を重視します。)

従って、今回のレイアウト変更は、在庫資源が減り、労働時間が減る中で成長を維持するために必要となるのです。

ちなみにレイアウト変更を行うために工場を止めるわけにはいかないので、主力となる機械は移動と設置を一晩で終えます。

これをいつでも自由に出来ることが、表にあらわれない弊社の強みであり、後世に伝えていかなければならないコア・コンピタンスの一つだと考えています。

k.yamatani