この度、エーティーケーでは工場を一部増床して大幅なレイアウト変更を行いました。
これ程までの大幅な変更は、今の場所に移転した時以来になります。
そもそも、なぜ?大幅なレイアウト変更を行わなくてはならなかったのか?と言いますと・・・。
今まで使用していた工場のレイアウトは、約10年前に考えられたレイアウトでした。
当時の仕事内容は比較的量産のひも付き仕事が多く、入出庫の頻度も比較的少ない状況でした。
また、ほとんどが母材から切断加工までの仕事で、どちらかと言うと物の流れは単純でした。
それから約10年経って・・・・。
今では少ロット多品種の仕事がかなり増え、それに加えて複雑な加工の仕事も多くなりました。
そのせいで仕掛品が工場の中を右往左往する事も珍しくなく、少ロットの製品を出荷する際にも多くの手間がかかるようになってしまいました。
そこで、今の状況で考えられるベストなレイアウトに変更する必要が出てきました。
今回のレイアウト変更のテーマは「物の流れ」です。
少ロット多品種であれ、量産品であれ、2次加工・3次加工を含む仕事であれ、材料の入庫から製品の出荷までの流れがもっとも最短のルートを通る事を目的としてレイアウトを考えました。
そのために一部にセル・ライン生産方式を取り入れたり、入荷場所と出荷場所を仕事内容や状況によって分ける事ができるようにしました。
とりあえず、現時点で自分達が考える事ができる最高のレイアウトになりましたが、今回の変更はゴールではなく、ここからまた新しいレイアウトへ変更するためのスタートだと思っています。
これから15~20年後に今のレイアウトでは物足りなくなる程に会社が成長と変化を繰り返すことができるかどうかの物差しが完成したに過ぎません。
「強い者が生き残るのではなく、変化に対応する事ができる者だけが生き残る」
これが終わりの始まりになるか? 新たな進化の踏み台になるか?
その答えを出すのは、今回、意味もよくわからずレイアウト変更を手伝ってくれた20代の若手社員達です。
そして、彼らの成長が会社の成長に比例するような会社にしていくことが自分達の役割でもあります。
少なくとも、あと20年・・・・生き残っていかなければならない理由の一つがここにもあります。
宿題の答え合わせをするために・・・。
K.yamatani