情報の圧力が強い世の中なので、どうしても他人の意見や感想に流されやすい。そう思って始めた「親子で同じ本を読んで感想をぶつけ合う」イベントで、ここ最近、読んだ3冊。
本の指定は息子が行っています。
毎回、彼が大ファンでもあるミュージシャンのヨルシカが、過去に曲のテーマに取り上げた本を指定してくるのですが、これがなかなか手強い。
おそらく、この3冊を読んだことがある人にはわかると思います。
そして、今の若い人達に是非一度読んでみてもらいたいと思ったので、ここで紹介させてもらいます。
「華氏451度」と「1984年」は1950年前後に書かれた本であるにも関わらず、現在読んでも全く違和感のないSF小説でした。むしろ、今の時代を過ごす人達が知らないうちに抱えている問題を的確に指摘しているようにも感じます。
「戦争」が肯定される世界とはどんな世界なのか?
「無知」が権力にもたらす影響とは?
「自分」は本当に自分なのか?
それに対して「地の糧」は、それより古い1897年の発行。これはこれで本の本質に触れる内容で「書物に残された聖人の言葉は酒かすのようなものだ」と語った荘子に通じるものを感じましたし、個人的には「地の糧」というよりも「知の糧」のようにも感じました。
3冊共に「知る」とはどういうことなのかを考えさせらる内容でしたので、機会があれば是非ご一読ください。