先日、日銀の金融政策決定会合において「マイナス金利の解除」「YCCの終了」「EFTの買い入れ終了」が発表されました。発表後、連日のようにニュースで伝えられていたので耳にした人は多いと思います。
ただ、当社の社員でこの発表の意味を理解している人は、ほとんどいませんでした。一言で言うと「関係ない話」と捉えたようです。そこで、このように言いかえてみました。
「今まで銀行は余ったお金を残しておくと日銀から手数料を取られていたので、とにかく余分なお金が残らないように人や企業に貸し出す事に必死でした。だから住宅ローンの金利競争が発生したり、誰でも簡単に借金ができたんです。でも、それが終わりました。これからの銀行は手のひらを返しますよ。住宅ローンの審査も厳しくなるでしょうし、金利も上がるでしょう。企業も返す当てがなければ簡単にお金を貸してくれなくなります。でも、それが本来の銀行の姿です。」
本来の銀行の姿を知らない世代が多い中で、この転換は非常にインパクトが大きい話です。(だから連日ニュースで伝えられているのですが…)
知識は身を助けると言いますが、知っている事で先手を打てることはたくさんあります。特にトップニュースで伝えられている事は、言葉の意味がわからなければ調べて理解しておいても損はないと思います。意味をわかっても何もしなければ意味はないですけどね。
結局、「無知は罪なり 知は空虚なり 英知持つもの英雄なり」って事なのでしょう。