知ることのリスク

8月は戦時中に亡くなった人達を追悼する行事が多いので、一年の中でも平和を意識する機会が多いと思います。

私の場合は広島に投下された原爆や太平洋戦争で親戚を数名亡くしているので、毎年、何かしらの思いを感じながらその日を迎えます。それも2世代前の出来事だからこそなのかも知れませんが…。

現在、ロシアとウクライナの間で激しい戦争が行われています。日本にはメディアから伝わる情報しか入って来ないので、そこで暮らす人達の情報は深く伝わっては来ません。そのせいなのか、現場は凄惨な状況になっているはずなのですが、どこか別の空間で起こっている事のように感じてしまうのです。もしかしたら、戦地に近いヨーロッパですらそうなのかもしれません。

今の時代はメディアからの情報だけでなく、SNSやインターネット等など様々な視点からの情報が手に入ります。ただ、何かを通した情報には何らかのフィルターがかかっている事は自覚しておいた方がいいと思います。増して、フェイクNEWSがどこに存在しているのかわかり難くなっている現在は、なおの事です。

インターネット環境は、人々の「知る権利」を拡大しました。その恩恵にあずかっている人は世界中にたくさんいると思います。ただ、その結果、知らなくてもいい事まで知ってしまう世の中になってしまいました。

果たして、それはいい事なのでしょうか?

もしかしたら、自分が手の届く範囲の情報しか知らない方が、いろんな意味で平和なのかも知れません。