外から見た日本

先日、新たな実習生を受け入れるために中国へ行ってきました。

 

訪問した威海は大阪よりも10℃近く寒い地域です。
実際訪れた時は氷点下近い気温だったのですが、ほとんど雪が無かったせいか?想像していた程の寒さを感じませんでした。

 

 

毎回、中国を訪れて感じる事ですが、日本の国外に出ると自分が日本人だということを実感させられます。

 

どこの国を訪れてもそのように感じるとは思うのですが、中国の場合は日本との関係上、現地の人達との話題は政治・経済にとどまらず、思想や習慣など日本人は何を考えているのか?という話にまで広がります。

 

そして、今回一番注目して聞かれた事は、「アベノミクス」の話題でした。

 

中国の立場からして、アベノミクスによる円安政策が貿易に与える影響は小さくなく、「それをいつまで続けるのか?」「なぜ?続けるのか?」と言った質問が多く聞こえました。

 

自分自身は経済学者でも政治学者でもないので正確な回答はできませんが、それでも「日本人としてどう思うのか?」というプレッシャーを強く感じました。

 

彼らは、私の言葉の正否に関わらず「日本人として」の意見に大変興味を持っていたように感じました。

 

彼らにしてみれば、国の代表者から発せられる言葉が日本の意思であると受け止めます。
そして、それが日本国民の総意であろうがなかろうが、彼らに日々届けられる言葉は、ほぼ、それだけです。

 

特に自由な選挙で政治家を選ぶことが出来ない国民にとっては、比較的自由な選挙で政治家を選ぶことができる国の代表者の言葉に重みを感じるのが自然だと思います。

 

そんな意味で彼らにとっては、一般の国民の声は貴重だったのかも知れません。

 

 

そして、帰国してからの衆議院選挙。

 

批判ばかりで対案を示さないため心に響かない演説を延々と繰り返す立候補者。

 

何のための選挙なのか? 意図をつかめない有権者が示した低い投票率と無効票の多さ。

 

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この状況を彼達が知ったら、どう思うのか?

 

「日本人として」恥ずかしい限りです。

 

k.yamatani