90年前の足跡

11月初めの3連休に淡路島へ旅行に行ってきました。
毎年、この時期に親と家族一緒に旅行へ行くのですが、今年の旅行は観光とは別にもう一つ目的がありました。
 
実は、自分も両親も広島育ちなのですが、母方の祖父は淡路島で生まれ育ちました。
そこで「家族のルーツを訪れてみよう!」と言うことで、祖父の生まれ故郷を訪れることにしました。
 
まず、古い謄本から昔住んでいた住所を探り当てたのですが、この住所が改定前の昭和初期の住所であったため、場所の特定に試行錯誤・・・。
結局は場所を特定することが出来なかったので、だいたいの場所に目星をつけて現地で調べようと言う事に・・・。
 
で、到着した場所が洲本市由良町。
対岸に小さな小島のような物が有り、まるで天橋立のような景色でした。
海岸の背後には山が迫っているため、海岸線の平地は非常に狭かったです。
 
ただ、その地に立った時、僕と母親は正直驚きました。
そこは、祖父が広島に移り住んで晩年まで過ごした場所、呉市警固屋町と言う場所の地形にそっくりだったのです。自分自身も幼少期をその地で過ごしたので、初めて来た場所なのに非常に懐かしい思いがしました。
 
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とりあえず市役所の分所に立ち寄って見たのですが、休日で昔を知る職員さんが不在だった為、場所を割り出すことはできませんでした。
それはそれで残念でしたが、その町の雰囲気と今も残る漁村の人々の暮らしぶりを見て、生前、毎日魚釣りに出かけていた祖父を思い出し、いろいろと納得させられた気分になりました。
 
最後に明治時代に作られた大阪湾防衛の為の要塞が在った場所(由良要塞)を訪れてみました。
 
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そこからは、由良港はもちろん、大阪湾を一望できました。(天気が悪かったのが残念)
 
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おそらく祖父も若かりし頃、この場所に立って周りの景色を見渡したはずです。
比較的若い時にこの島を飛び出した祖父は、この景色を見て何を思ったのでしょうか?
 
時を超えた景色の共有は、なぜか懐かしさを感じた不思議な体験でした。
やっぱり、ネットであれこれ探るよりも実際にそこを訪れて5感で感じた方が気持ちいいですね。
  
k.yamatani