先日、TEDのプレゼンを見ていると、面白い内容のプレゼンがありました。
それは、右脳と左脳の働きの違いについてのプレゼンです。
簡単に言うと「右脳は現在を生きている」「左脳は過去と未来を生きている」という内容だったのですが、今まで耳目にしていた内容とはちょっと視点が違っていて興味深い内容でした。
もう少し詳しく言うと、右脳がその時々を楽しむ方向に働き、それを左脳が過去と未来に関連付けて制御するバランスで人間は成り立っているそうです。
仮に右脳だけの感覚になると、その一瞬を楽しむ事を重視するので、言動に一貫性がなくなり、危険に対する抵抗力もなくなります。
逆に左脳だけの感覚になると、過去の経験から未来の結果を想定して行動するので、リスクを前提とした言動になります。
要は、どちらの脳が主導的に動くか?で人間の行動パターンが分かれるのだと思います。
なぜ、そのような感覚になることがわかったのかというと、プレゼンを行なっていた脳科学者自身が左脳の一部に脳卒中を起こしたため、一時的に左脳の機能が失われた状態に陥ったからだそうです。
その際の右脳と左脳の葛藤の中で上記の機能を発見したそうですから、まさに命をかけた発見です。
以前、人間は右から来た物に違和感を感じるのではないか?と言う内容のブログを書いたことがあります。
(2011.8.11 「右から来たものを左へ受け流す・・・」)
もし、左右の脳の役割が上記のようなものであるならば、左脳が支配する右半身が最初に何かを検知した時に起こる反応として理屈が通ります。
ちなみに、この感覚はいろんな事に活用ができます。
仕事での物の配置、人と接する時の立ち位置、席順、などなど・・・事前に知っていると、意外に役に立つかも知れませんよ。
最後にプレンゼンターが言っていました。
「もっと右脳を働かせれば、もっと世の中が平和になり、もっとみんな幸せになれる。」
「お互いのリスクを気にするよりも、もっと今を生きている喜びを分ち合いましょう!」と言うメッセージは、知り過ぎてしまう現代においては貴重なメッセージだと思いました。
さて、あなたは破天荒に生きる右脳主導型ですか?
それとも無難に生きる左脳主導型ですか?
k.yamatani