「右から・・・右から・・・何かが来てる。 僕は、それを左へ受け流す~。」
数年前に一世を風靡したムーディー勝山さんの歌。
もしかしたら「何かが来てる」のが「左から」ならば、それほどヒットしなかったかも知れません。
先日、京都で行われていたフェルメールの展覧会に行ってきました。
(詳細はこちら→「フェルメールからのラブレター」 )
そこでふと思ったのですが、フェルメールの描く絵のシーンは、ほとんど左から光が差し込んでいます。
同じ会場で展示されていたレンブラントの弟子達の絵も左から光が差し込んでいました。
ちなみに葛飾北斎が描いた冨嶽三十六景の波もほとんどが左から流れています。
これは偶然なんでしょうか?
おそらく人間の感覚として、左から右に何かが流れるのは自然なんだと思います。
※北半球の人達だけと言う説もあるようですが・・・
逆に右から左に流れる物には何となくストレスを感じます。
横スクロールのゲームのほとんどが右から敵が現れるのも、その影響かも知れません。
だから、冒頭の歌詞では「右から何かが来てる」から意味があるのであって、左から来ていたら当たり前のように受け流すので、全くウケなかったかも・・・。
ちなみにエーティーケーでは、この感覚を現場のレイアウトや作業工程に反映できないか検討中です。
右利きが多いので左から材料を流すのが自然なのですが、右から流した方が材料の異変に気付きやすいとか・・・。
量産の仕事は、左から流した方が疲れにくいとか・・・。
目に見えないストレスの原因を減らすことで作業の精度が上がれば、願ったり叶ったりですね。
k.yamatani