手に余るパワー

東北・関東地方を襲った地震と津波から1週間。
 
被害の詳細が明らかになるにつれて、自然の力の凄まじさと人間の無力さを思い知らされる毎日です。
 
そして、もう一つの問題が原子力発電。
まるで眠れる獅子を起こしてしまったかのような政府の慌てぶりを見ると事態の深刻化さを感じさせられます。
 
今回の事態を経て「原子力エネルギーはコントロールできるのか?」という課題があらためて浮き彫りになりました。
 
他にも様々なエネルギーの活用方法がある中で、どのエネルギーを活用するかは国の考え方しだいだと思います。
ただ、原子力エネルギーは活用面において他のエネルギーと決定的な違いがあります。
それは、使うか?使わないか?がハッキリ分かれる点です。
管理や運用方法、地域住民の理解などを考えると中途半端な活用ではムダとリスクが多すぎると思います。
だとすれば、日本の今の状況を考えるともう後ろには引けないのかも・・・。
 
すでに「コントロールできるのか?」と考える時期は過ぎ去って、「どうやってコントロールするのか?」をしっかり考えるべきなのかも知れません。
 
今回の事態を受けて、議論がどっちの方向に進むのか?
世論の顔色ばかり気にして安易な議論を展開すると、結局、どっちつかずの展開になるでしょう。
 
今、日本のエネルギー政策は一つの分岐点を迎えています。
 
K.yamatani