先日、NHKでスタジオ・ジブリの最新作「借りぐらしのアリエッティ」の製作課程について
特集をやっていました。
今回は、米林宏昌さんが初監督と言う事で緊張感のある作業現場でしたが、
その中でも離れたところから見守り続ける宮崎駿さんの姿がとても印象的でした。
宮崎駿さんと言えば、誰もが知っているアニメ界の巨匠です。
だから、何かトラブルが起きればついつい頼ってしまいたくなる。
逆に宮崎さん側からも助言をしたくなる。
でも・・・それを乗り越えないと自分の後を継ぐ監督は一生出て来ない。
だから、お互いに意識して距離をとっていました。
映像を見ていると宮崎さんのじれったさがよく伝わってきて、
「人を育てる事は我慢をする事」とはよく言ったものだなぁ・・・と思いました。
昔から本や言い伝えは「先人の糟粕」に過ぎないと言われてきました。
肝心なことは本には書けないし、言葉では伝える事ができない。
誰しも仕事や趣味は誰かをマネる事から始まりますが、マネだけでは本当に大事な事は伝わらない。
それは自分で壁にぶち当たって自分自身で乗り越えなければ自分のものにならないと言う意味が込められているそうです。
もちろん、それを行う人も大変でしょうが周りで見守る人達はもっと大変でしょうね。
試写を見終わった後の宮崎駿さんの「すばらしい!」と言う一言は、
映画の内容についてだけではなかったと思います。
テレビを見ている側からすれば、その師弟関係が「すばらしい!」と思いました。
ぜひ、二人の思いがこもった作品をご覧になってください!! by keyz