物の考え方

先週末、京都にある「上津屋橋」、通称「流れ橋」を見に行ってきました。
               
この橋についてはご存知の方も多いと思いますが、洪水などの増水時にあえて橋脚以外が流れるように造ってある橋なので「流れ橋」と呼ばれるようになったそうです。
昭和初期の匂いを色濃く残す景色なので時代劇にも度々登場するようなのですが、今年10月の台風の増水で橋脚を残して流れてしまいました。
          

           
物造りを考える際、常識的には少々のことでは壊れないようにすると思います。
でも、あえて壊れるように設計して大きな損失を防ぐ昔の人の発想は、
長い間主流であった丈夫さを全面に押出す考え方から、あえて力の逃げ場を造って大きな崩壊を防ぐ最近の物造りに共通するものだなぁ・・・と感心しました。
                     
世の中が便利になると何でも力技やテクニックでごまかしてしまいがちですが、
不自由な時代にこそすばらしい知恵が隠されていて、それを見抜く目が大事なんだとつくづく思い知らされた週末となりました。
     
まだまだ勉強不足です・・・・。   by keyz