足し算

あなたは「足し算」ができますか?

こう聞かれると、ほとんどの人が「馬鹿にしているのでは?」と思うでしょう。

でも、今の世の中を見回すと「足し算」ができない人がたくさんいるような気がします。

とくに会社内で立場が上の人達に限って・・・・。

小学校に入学するとまず初めに習う算数が足し算です。

1+1=2

2+2=4

など、ほとんどの人が当たり前に解答できる算数なのですが、

小さな子供に理解し易いように「ある大前提」が省かれていることをご存知でしょうか?

例えば・・・・

目の前に箸が4本、茶碗が3個、おわんが2個、お茶が2杯あったとします。

まず、茶碗とおわんを足すと何個でしょう?

答えは、3個+2個で5個。

それでは、箸とお茶を足すと?

4本+2杯=6?

6本なのか6杯なのか、はたまた6個なのか・・・・。

そうです。足し算は「単位」が揃わないと成り立たないのです。

会社が業績不振になればなる程、会社内で立場が上の人達は様々な対策や戦略を考えます。

いろんな人材を配置転換したり組み合わせたりして試行錯誤を繰り返すのでしょうが、

その時、「単位」は揃っているのでしょうか?

企業においての「単位」は、働く人の「意識」や「思い」・「夢」や「目標」だと思います。

仮に単位が揃っていないのにいくら試行錯誤しても、半分も成果を出せないのがオチのような気がします。

また逆に、その単位が揃った時のパワーの大きさは、先日のWBCでも明らかです。

おそらく大人になればなる程、周りの全ての人の単位を揃えることは難しいと思います。

ただ、今のような不安定な時代にこそ「単位」を揃えることが大事ではないでしょうか?

対策も戦略も実行に移すのは、それからです!!

人には能力の差があって当然です。

でも、「意識」や「思い」などの差を小さくする事は可能だと思います。

「意識」や「思い」を統一して、

いろんな能力の差を足し算で埋め合わせて大きな力を発揮する集団を作り上げる事は、

指導者の楽しみの一つでもあるでしょうね。

さて・・・・あなたは「足し算」ができますか?  by keyz