最近、企業の賃金体系変更のニュースをよく見かけます。
三井住友銀行、年功序列型賃金を廃止の衝撃…能力重視で年収5千万円も(2024.6.18 Business Journal)
一見、これから就職をする若者たちにとって好意的な話に聞こえますが、この方針転換の目的は、むしろ逆だと思います。
基本的に新卒採用は社員教育とセットになっています。なぜなら、「使い物にならない」のが前提だからです。これは別に新卒が悪いわけではなく、何も知らないので当然です。ただ問題なのは、この教育に数年の時間を要する場合が多く、且つ、育ったタイミングで転職してしまうケースが目立つようになってきた事です。いわゆる、投資損です。
今までは、この投資損がなるべく発生しないように企業側があれやこれやと従業員保護の施策を並べてきましたが、ついに堪忍袋の緒が切れたようで…。これからは、投資すべき人に対する選別が厳しくなると思います。その結果、会社に大きく貢献する人には相応の待遇で応じますが、そうでない人は…。
美味しそうな毒まんじゅうを食べて生き残る覚悟はできていますか?