鉄鋼業界で起こっている変化に対する危機感に企業の大小は関係なさそうです。
日本製鐵の橋本会長が全鉄連の総会後の記念講演会で、こんな話をされていたそうです。
橋本日本製鉄会長が全鉄連で講演/「流通の再編・合理化は不可避」
全国粗鋼「6000~7000万トンに減少も」/グリーンスチール、開発成功なら増加
(2024.6.17-18 鉄鋼新聞)
まさにおっしゃる通りだと思いました。
人口の減少、世界のブロック経済化、自動車業界の変革などを考えるとそうなるのが自然です。ただ、最後のグリーンスチールの話は希望的観測だとは思いましたが…。
個人的に鉄鋼の流通業界の再編スピードは、世の中の変化に対して大きく後れを取っていると感じています。更にすでにポジティブな再編の時期は終わってしまっていて、ネガティブな再編が訪れるのを戦々恐々としながら待ち受けている印象すらあります。
今後、国内で使用される鉄の量が急激な速さで減少していく中で、どうやって生き残っていくのか?
椅子を取りに行く事だけが、椅子取りゲームで勝つ方法ではありませんよね。