値付け

「マーケット感覚を身につけよう」

 

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これは一年程前に発売された本なのですが
この本の著者「ちきりん」さんとは、経済・社会・時事問題などを題材にしたブロガーで、きっとご存知の方も多いと思います。
僕もたまにブログを拝見させていただいております。(メルマガ会員では無いですが…)

 

 

特徴は、何と言っても「分かり易い!」その一言につきる文章なのです。
結構難しい事を題材にされるのですが、なぜか「ちきりん」さんが書くと最後まで
すんなりと読破できるのです。

 

そんな方が書いているこの本は「きっと面白い!」と思い、手にしてみました。

 

内容は皆さんも購入にて読んで欲しいのですが、その中で一つだけ特に気に入った章があったので紹介してみます。

 

「プライシング能力を身につける」
ご自分で商売されている方や、商品企画をされている方などは身近な事柄だと思いますが、
簡単に言うと、世の中に売られている商品を、値段を見る前に自分基準で値付けをしてみる事です。

 

当たり前ですが、市中の商品は大概の物に値札が付いています。
その値段を見て我々は高いか安いかを判断して購入に至ります。
これはあくまでも売り手の価格に対して受け身で判断しています。

 

では、いざ自分で価格を決めるとなるとどうなるのか…?
これ、結構面白いので皆さんもお勧めします。
百貨店でも電気屋さんでも雑貨屋さんでも構いません。
値札を見る前に、値段を当てるのです。
なかなか難しいですよ。。

 

ブランド物なのか、そうで無いのか…
百貨店で売られているか、またはスーパーで売られているか…
流行物なのか、時代遅れの物なのか…
難しく考える人なんかは 上級財か、下級財か…等々

 

価格には色々な意味が含まれていると思います。

 

 

いざ、我々の仕事で考えてみても、値付けは大変苦労いたします。

 

鉄鋼素材だけなら、相場があるので大体決まってしまいますが、
その上に、加工という付加価値が上乗せされていきます。
あまり書くと値切りネタにされそうなので、程々にしますが、
景気、状況、希少度、納期などで、同じ値段を付けても決まる決まらないが分かれます。

 

この問題はおそらく永遠の課題です。

 

データ収集や同業他社の価格調査などは、もちろん不可欠とは思いますが、
ただ、この本に書かれている
「価格を判断する為の自分独自の基準」と「妥当な価格を判断する能力」といった
「感覚」を身に付ける事で、生きた値付けが出来るのではないかと考えます。

 

 

余談ですが、
最近はテレビ番組などで出てくる商品を見て、値段当てをして遊んでいるのですが、
とあるテレビ通販の健康食品の値段を、何とジャストミートでピッタリ当てたのです。

嫁にドヤ顔をしていたら、何とその商品
「本日ご注文頂いたら方に限り、もう1パックお付けします!」と…

これって半額って事!
やはり値付けは難しい。。

 

 

M.ohmuro