皆さん御存知の通り、2020年のオリンピック・パラリンピックが東京で開催されることが決定しました。
東京で開催されることについては、
「経済効果○○兆円!!景気回復につながりそうでよかった」
「日本の将来に楽しみ増えた」というものから
「そんなお金があるのなら福祉や福島などの被災地の復興に回して欲しい」
「一部の人が儲かるだけ」
「将来世代に多額の借金を残す」等、いろいろな意見が今も日本の中で混在していると思います。
150兆円とも言われる経済効果については、どこまでを経済効果の計算範囲に入れるかによっていろいろな数字が出てくるらしいので「ふ~ん」という感じですし、開催に否定的な意見の中には同感するものも多いのですが、それでも私は東京での開催が決まって良かったと考えております。
やはりオリンピックほどの世界中の人が注目するイベントは他に有りませんし、また7年後は、世界中を駆け巡る情報が、きっと今よりも遥かに高速で大容量になっているでしょう。
そのような世の中だからこそ、ありのままの日本をそのまま世界に発信してくれる人が大勢日本にやってくるということだけでも、単純に金額では計れないくらい大きなチャンスであるように思えます。
「オリンピックを招致するべきか否か?」という問題を敢えて強引に企業で例えると、
「テレビCMや雑誌等の広告、あるいは自社主催のイベントにお金をかけて自社の宣伝をして売上増を狙うべきか、
それよりもまず自社の給与水準を上げて社員のヤル気を引き出すのが先か、どちらにお金を回すべきか?」といった悩みに似ているでしょうか。
この場合のベストシナリオは「まず広告・イベント等にお金を掛けて自社の利益を増加させて、
その儲けを社員の給与増に回す(つまり両方達成する)」という結果です。
今回の東京オリンピック・パラリンピック開催も、日本(東京)の宣伝から日本(東京)の利益増加、
そして長期的に日本国民全体にその還元があればと思います。
そして遅れている感の強い東日本大震災の復興も、むしろこれを契機に弾みがつけば良いなと願っております。
M.Kato