先月の初めに布袋寅泰さんのライブに行って来ました。
彼の音楽を初めて耳にしたのは中学生の頃ですから、かれこれ20年以上の付き合いになります。
今回はデビュー30周年記念ということもあり、昔懐かしい曲もたくさん演奏してくれました。
同じく20年以上付き合いのある友人と一緒に行ったのですが、「まさか自分達が10代前半に聴いていた曲を30代後半になってライブで聴くことができるなんて思ってもみなかったなぁ・・・。」なんて話をしていました。
東日本大震災が起こって、来月で1年になります。
圧倒的な自然の猛威の前に一瞬為す術をなくして呆然とした惨事の中、様々な人達が復興支援に立ち上がりました。
そんな中、自分が最も存在感を感じたのが布袋さんを含めた50歳前後のミュージシャン達でした。
昔からのファンで注目していた面もありますが、彼らが寄付した義援金だけを考えても充分に存在感があったと思います。
そんな彼がライブ中にこんな話をしていました。
「若い頃は決して褒められた行動をしている人間ではなかったけれど、この歳になって、今、自分達が何かをしなければならないと思った。」
年末に氷室京介さんのライブにも行きましたが、彼も同じような事を言っていました。
おそらく彼らに限らず、同世代の人達は特にその思いが強かったんじゃないかと思います。
復興への思いは、世代に関係なく日本人が同じように感じていると思います。
ただ、各世代や立場によって出来る事は大きく変わってきます。
そんな意味において、彼らの世代は「今、一番力を発揮できる世代」だと感じたのではないでしょうか?
今の日本人の平均寿命が80~90歳であることを思えば、彼らはちょうど半分を過ぎた日本人の中心にあたる世代です。
その世代になれば、自然と日本を支えていく自覚が生まれてくるのか?
自分は、まだまだ自分の周辺の事しか考える余地がない若輩者だなぁ・・・なんて事を思いながら、懐かしい曲を満喫させてもらいました。
「四十にして惑わず。 五十にし て天命を知る。(孔子) 」
まだまだ先は長そうです。
k.yamatani