空気を読んでしまうリスク

一般的に「KY」とは、空気を読めない人の事を言います。
 
通常はマイナスのイメージが強い表現ですが、時として、空気を読む人ばかりが集まると大きなリスクが発生する事があります。
 
 
未だに解決の糸口が見つからない福島の原子力発電施設の事故。
 
東京電力の話では「想定外」の地震や津波が原因だと説明されていますが、津波が来る海側に発電機や燃料タンクが設置されていた事を考えると、何らかの想定すら怪しく思えてきます。
 
おそらく津波や地震に関係なく海側に設置しなくてはならない理由が存在していたはずで、設置を決定した人達はその空気を読むことによって、万が一の大津波のリスクに目をつむったのではないでしょうか?
 
「想定外」ではなく、万が一のリスクを想定すらしていなかった・・・と考えると、今回の事故は天災が原因ではなく明らかに人災が原因ではないかと思います。
 
 
企業活動においては、時として同じような状況が存在します。
 
例えば、ある設備投資をする時にほとんどの人が反対であるにも関わらず、それまでに投資した費用や確保した人材を考えると引くに引けない空気を読んで賛成してしまう・・・・など。
 
そんな時、あえて空気を読まずに正論を述べる人が一人でもいれば、あらためて何が一番大事な事かを考え直す時間を作れるのですが・・・。
 
昔から言われていますが、自分にとって煙たい人ほど大事にしなくてはいけませんね。
 
 
ちなみに僕の家族のイニシャルは、みんな「K.Y」です。
 
K.yamatani