先週、㈱エーティーケー創業以来お世話になっていた現場の方が定年で引退されました。
いわゆる昔ながらの職人さんで、
責任感が強い仕事ぶりの反面、昔は涙を飲んだ人も多々いたようです。
ただ、何十年と変わらない仕事に対する厳しい姿勢は、自分達が仕事を始めた頃は大きな影響を受けました。
仕事に対して本気だからこそ、
段取りの悪い仕事ぶりに「怒り」、予想以上に水揚げが上がった時は「喜び」、
クレームが発生した時は「悲しみ」、新しい仕事が舞い込んだ時は「楽しむ」。
今の時代、果たして何人の人が「喜怒哀楽」を何気ない仕事の中で表現する事ができるでしょうか?
目の前の単純な仕事にそれ程真剣に取り組める人が何人いるでしょうか?
生活が豊かになり、欲しい物が比較的安易に手に入り、自由に仕事を選べる。
そんな過程の中で見失ってしまった事もたくさんあると思います。
「将来の目標が持てない」
「やりたい仕事がない」
「これは自分の仕事ではない」
悲観的な意見が横行する今の時代にこそ、
もう一度、一つの仕事に真剣に取り組むすばらしさを考えてみたいと思います。
そして自分達は今まで会社をつないでくれた先輩達の無言の教えを大切にして、
新しいチャレンジをドンドンしていきたいと思います。 by keyz